DENON PRA−2000ZR. 2台目修理記録
平成14年7月25到着 平成15年4月20日完成
修理依頼者の要望によりさらなるチュンUPを行い、音が通る所を改善します=この改造は表題が青で表示します
注意 このAMPはPRE−OUT/REC端子出力にDCが出る事が有ります。
    よって、メインAMPに、DC入力が有る場合、これを使用しないように! HMA−9500やB-2301等
A. 修理前の状況
  • チューウニング修理。

B. 原因・現状
  • 経年変化による劣化。

C. 修理状況
  • 全電解コンデンサー交換。
    ペーパーコンデンサーをメタライズド・フイルム・コンデンサーに交換。
    半固定VR交換。
    初段FET(電解トランジスター)交換。
    リード・リレー交換。
    入力端子修理。


D. 使用部品
  • オーディ用電解コンデンサー    108個(ニチコン・ミューズ使用)。
    フイルム・コンデンサー        44個(ローデンシュタイン使用)。
    半固定VR                4個。
    リード・リレー               9個。
    FET(電解トランジスター)       2個。

E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

G. 修理費(改造費)  この全ての改造費=80,000円
                 (電解コンデンサー、リレー支給) (お馴染み様価格=3台目より)

H. EQ−AMPの左右差を修理及び さらなるチュンUP オーディオ用フイルムコンデンサー、オーディオ用抵抗に交換

S. DENON PRA−2000ZR の仕様(マニアル・カタログより)

C. 修理状況
C11. 修理前 EQ−HEAD-AMP基板 左=MM 中=MC 右=トランス使用MC 上右端がMC−トランス
C12. 修理後 EQ−HEAD-AMP基板 電解コンデンサー交換
C13. 修理後 EQ−AMPのRCA端子 太いケーブルを繋ぐのでホットボンドで補強
C14. 修理前 EQ−HEAD-AMP基板裏
C15. 修理(半田補正)後 EQ−HEAD-AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C21. 修理前 EQ−AMP
C22. 修理後 EQ−AMP基板 電解コンデンサー交換
C23. 修理後 RCA端子 太いケーブルを繋ぐのでホットボンドで補強
C24. 修理前 EQ−AMP基板裏
C25. 修理(半田補正)後 EQ−AMP基板裏  全ての半田をやり修す
C31. 修理前 電源・コントロール基板
C32. 修理後 電源・コントロール基板 電解コンデンサー交換
C33. 修理前 電源・コントロール基板裏
C34. 修理(半田補正)後 電源・コントロール基板裏  全ての半田をやり修す
C35. 修理後 電源・コントロール・リレー基板
C36. 修理(半田補正)後 電源・コントロール基板・リレー基板裏
C37. メインVRの分解
C38. 清掃前 抵抗体摺動部 内側の丸い所が酸化しているのが見える
C39. 清掃後 抵抗体摺動部
C41. 修理前 電源基板
C42. 修理後 電源基板 電解コンデンサー交換 そこのけそこのけブラックゲ−トが鎮座
C43. 修理前 電源基板裏
C44. 修理(半田補正)後 電源基板裏  全ての半田をやり修す
C51. 修理前 バッファーAMP・SWコントロール基板
C52. 修理後 バッファーAMP・SWコントロール基板 電解コンデンサー交換
C53. 修理(半田補正)中 バッファーAMP・SWコントロール基板裏 半田不良
C54. 修理(半田補正)後 バッファーAMP・SWコントロール基板裏  全ての半田をやり修す
C55. 修理後 NFB−AMP基板
C56. 修理(半田補正)後  NFB−AMP基板裏
C57. バランスVRの分解 内側の丸い所が酸化しているのが見える
C58. バランスVR 清掃後
C6. 交換部品 
E. 調整・測定
E1. 出力/歪み率測定
E11. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 1000HZ
E12. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% AUX入力 400HZ
E21. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MC(トランス)入力 1000HZ
E22. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM(トランス)入力 400HZ
E31. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM入力 1000HZ 
E32. 出力電圧1V 歪み率=0.0?% 測定レンジ=0.1% MM入力 400HZ
E4. 左右のばらつきが有るので点検すると、製造時のコンデンサーが半田付け(穴に差し込んでない)
     このお陰で、全部解体する事になる
     真ん中のスチールコンデンサー
                                               
     真ん中左右で半田のノリが違う  
                           ↑                       ↑
F. 上位測定器による 調整・測定
F1. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定
F11. 入出力特性測定(AUX入力)
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で0.9V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F12. 歪み率特性測定(AUX入力)
     AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F21. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−3
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      高域50kHZから左右に差が出ているのは、EQ-AMPのフイルムコンデンサ−の劣化でしょう     
F31. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−2
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
     高域50kHZから左右に差が出ているのは、AMPのフイルムコンデンサ−の劣化でしょう
F4. 歪み率測定(MC入力)=PHONO−2  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      MC入力端子へ0.11mV一定入力 VRはmax  
      この測定器は入力レベルが変化すると、正しく測定できない、
      入力に逆RIAAフイルタ−を入れ、入力レベルを一定にしないと、正確な測定は出来ないので参考程度
H. EQ−AMPの左右差を修理
H1. 修理前 EQ−HEAD−AMP基板  高域の差を無くす
H2. 修理後 EQ−HEAD−AMP基板
H3. 高域の差を無くす修理後 EQ−HEAD−AMP基板裏
H21. 修理前 バッファー SW コントロール基板 音が通る所を改善します
H22. 修理後 バッファー SW コントロール基板
H23. 音が通る所を改善します バッファー SW コントロール基板裏
H24. 修理前 NFB−AMP基板 音が通る所を改善します
H25. 修理後 NFB−AMP基板 音が通る所を改善します
H31. 修理後  EQ−AMP基板 音が通る所を改善します
H32. 修理後  EQ−AMP基板
H33. 修理前 EQ−AMP基板裏 音が通る所を改善します
H34. 修理後 EQ−AMP基板裏
H4. 交換部品
H51. 最終完成 上から見る
H52. 最終完成 下から見る
HF1. 入出力特性測定(AUX入力)
      AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax 平均で0.9V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
HF2. 歪み率特性測定(AUX入力)
     AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
HF3. 入出力特性測定(MM入力)=PHONO−3
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      手を入れればこの通り
HF4. 歪み率測定(MM入力)=PHONO−3  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      MC入力端子へ=2mV一定入力 VRはmax  
      この測定器は入力レベルが変化すると、正しく測定できない、
      入力に逆RIAAフイルターを入れ、入力レベルを一定にしないと、正確な測定は出来ないので参考程度
HF5. 入出力特性測定(MC入力)=PHONO−2
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
HF6. 歪み率測定(MC入力)=PHONO−2  左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
      MC入力端子へ0.11mV一定入力 VRはmax  
      この測定器は入力レベルが変化すると、正しく測定できない、
      入力に逆RIAAフイルターを入れ、入力レベルを一定にしないと、正確な測定は出来ないので参考程度
HF7. 入出力特性測定(MC TR入力)=PHONO−1
     MC入力端子へ0.11mV入力 VRはmax   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
     高域10kHZから左右に差が出ているのは、入力トランスの特性でしょ
S. DENON PRA−2000ZR の仕様(マニアル・カタログより)
型式 ステレオプリアンプ=PRA−2000ZR
イコライザーアンプ部(PHONO IN〜REC OUT)
入力感度/インピーダンス PHONO-1 MC:0.1mV/40Ω
PHONO-2 MC:0.12mV/100Ω
PHONO-3 MM:2.5mV/47kΩ
最大許容入力 PHONO-1 MC:20mV/1kHz
PHONO-2 MC:24mV /1kHz
PHONO-3 MM:500mV/1kHz
最大出力/定格出力 30V/150mV
全高調波ひずみ率 0.001%以下 1kHz 20V出力時(PHONO-1)...注=REC OUTが10Vにはなりません!
0.0015%以下 20Hz〜20kHz 3V出力時(PHONO-2&3)...注=REC OUTが3Vにはなりません!
RIAA偏差 PHONO-1 MC=20Hz〜100kHz ±0.2dB
PHONO-2 MC=20Hz〜100kHz ±0.2dB
PHONO-3 MM=10Hz〜100kHz ±0.2dB
SN比 PHONO-1 MC=80dB(入力0.25mV時、Aカーブ・ウェイティング)
PHONO-2 MC=75dB(入力0.25mV時、Aカーブ・ウェイティング)
PHONO-3 MM=90dB(Aカーブ・ウェイティング)
セパレーション 20Hz, 1kHz, 80dB以上. 20kHz, 70dB以上
ハイレベルアンプ部(AUX IN〜PRE OUT)
入力感度/インピーダンス TUNER、CD,DAD/AUX、TAPE(PB-1&2)=150mV/47kΩ
最大出力/定格出力 12V/1.0V
全高調波ひずみ率 0.0015%以下 20Hz〜20kHz、4V出力時
周波数特性 1Hz〜300kHz +0/-3dB
10Hz〜100kHz +0/-0.3dB
SN比 105dB(Aカーブ・ウェイティング)
セパレーション 20Hz:100dB、1kHz:75dB、20kHz:65dB
ゲイン 16.5dB
ミューティング -20dB(LED点灯指示)
プリアウトオフ -∞dB(LED点滅指示)
フィルター HIGH:7kHz、6dB/oct LOW(サブソニック):16Hz、6dB/oct
トーンコントロ−ル TREBLE:±8dB/10kHz BASS:±8dB/100Hz
消費電力 63W(電気用品取締法による)
外形寸法 W462×H145×D385mm(つまみ類、足の高さ含む)/10.6kg
重量 10.6kg
付属品 低容量接続コード1本、保証書
価格 250,000円、1984年2月
                       pra20020r
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